周囲から孤絶された谷間の冬は、人気もなく、寒々しい。
轟轟と川の流れが聞こえるばかりである。
【冬の谷(上五)】
【冬の谷(中七)】髪で捲く鏡や冬の谷底に 飯島晴子
【冬の谷(下五)】
【その他の季語と】芹青し岩の谷間の冬の水 沢木欣一
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷…
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男…
かんぱちも乗せて離島の連絡船 …
毎月第1日曜日は、歌人・服部崇…