新年の季語(1月)】初句会

その年最初の句会のこと。


【初句会(上五)】
初句会浮世話をするよりも 高浜虚子
初句会旅戻りなる顔もありぬ 松根東洋城
初句会既に二十日も過ぎんとす 高浜年尾

【初句会(中七)】
丸ビルの最後の初句会となり 稲畑廣太郎

【初句会(下五)】
虚子庵に集ふならひの初句会 星野立子
枯芝を踏んで囑目初句会 吉屋信子
虚仮の世に虚仮のかほ寄せ初句会 飴山實
はやも師の選に漏れたる初句会 安原葉
天上の君も加はり初句会 深見けん二
短冊のうぐひす色も初句会 野村玲子
一回も名乗りをあげず初句会 荒川実
窓近く東山あり初句会 岩崎照子
長考はロダンの容初句会 櫛部天思
眉太き青年来たる初句会 涼野海音
正面に城見えてをり初句会 涼野海音


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