新年の季語(1月)歌留多会

【ミニ解説】

新年の季語「歌留多」のなかでも、とくに百人一首に代表される「歌がるた」を競う会。

百人一首のかるた札は,1685年(貞享2)に京都松葉屋が、木版刷りのかるたを売り出したころからかるた遊びは一般庶民に流行、しだいに正月の遊びに織りこまれていった。

明治に入ってから1対1の競技かるたが生まれ、研究団体・競技団体がつくられて各地で練習会を開催、選手は自分たちの技量を他流試合に求めはじめた。


【歌留多会(上五)】
歌留多会青き畳の匂ひけり 山口波津女
歌留多会廊下の冷えてゐたりけり 岡本眸
歌留多会老一徹に狙ふ札 下村ひろし
歌留多会散らばる仮名と戦へり 小西宏子
歌留多会わが手は世捨て人ばかり 谷岡健彦

【歌留多会(中七)】

【歌留多会(下五)】
罎詰の梨は冷たき歌留多会 久米正雄
ひらかなの散らかつてゐる歌留多会 後藤立夫


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