わが家のオムライス

Omurice à la maison


あたたかな日が続くようになってきましたね。
今年はちょっと、春の到来が遅かったような気がします。

わが家のオムライス。

中のチキンライスは、私は炊飯器で炊いてしまいます。
半端な量の鶏肉やウインナー、一個だけ残ったピーマン、にんじんやセロリの切れ端など、ありあわせをざくざく刻み、ケチャップ、コンソメで炊き込みます。
フライパンで人数分のライスを炒めるのは大変ですが、これなら楽だし、残りもの整理もできて一石二鳥なのです。

卵は一人2個、バターは10gほど。バターをケチらないことが重要です。
小さめのフライパンにバターを熱し、溶いた卵を流し入れます。
まずは触らず。周縁部がちりちりと白く固まり始めるのを見極めてから、ぐじゅぐじゅっとひと混ぜし、半熟に火を通します。
フライパンから滑らせて、皿に盛ったチキンライスにのせればできあがりです。

日々世界で起こっていることに胸のふさがるばかりですが、季節のうつろい、毎日の食事、日常の小さなひとつひとつを大切にしつつ、あらゆることから目を背けずにいようと思っています。

水の地球すこしはなれて春の月  正木ゆう子

季語【春の月】【あたたか】

*本記事は野崎海芋さんのInstagram( @kaiunozaki )より、ご本人の許可を得て、転載させていただいております。本家インスタもぜひご覧ください。


【執筆者プロフィール】
野崎 海芋(のざき・かいう)
フランス家庭料理教室を主宰。 「澤」俳句会同人、小澤實に師事。平成20年澤新人賞受賞。平成29年第一句集『浮上』上梓。俳人協会会員。



【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】

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