跳ぶ時の内股しろき蟇 能村登四郎(『易水…
薄氷の筥(はこ)の中なる逢瀬かな 大木孝…
やがてわが真中を通る雪解川 正木ゆう子 …
鏡台や猟銃音の湖心より) 藺草慶子 祖母…
枯葉言ふ「最期とは軽いこの音さ」) 林 …
犬の仔のすぐにおとなや草の花 広渡敬雄 …
樹木で学ぶ日本の輪郭――広渡敬雄『俳句で…
森の秀(ほ)は雲と睦めり花サビタ 林翔 …
梅漬けてあかき妻の手夜は愛す 能村登四郎…
水の地球すこしはなれて春の月 正木ゆう子…
着ぶくれて田へ行くだけの橋見ゆる 吉田穂…
蓮ほどの枯れぶりなくて男われ 能村登四郎…