しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風…
蜃気楼博士ばかりが現れし 阪西敦子 新幹…
青空の暗きところが雲雀の血 高野ムツオ …
金色の種まき赤児がささやくよ) (寺田京…
芹と名がつく賑やかな娘が走る) (中村梨…
三椏の花三三が九三三が九 稲畑汀子 記…
時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万…
足跡が足跡を踏む雪野かな) (鈴木牛後(…
雪が来るうさぎの耳とうさぎの目 青柳志解…
真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと…
海外のニュースの河馬が泣いていた 木田智…
新道をきつねの風がすすんでゐる) 飯島晴…