1. 東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】

    東京や涙が蟻になってゆく峠谷清広小学低学年の頃、庭の片隅の蟻の巣を見ているのが好きで、よく見ていた。今でも好きで、蟻の巣を発見すると、しゃがみ込んでじっと見入っている。理想は薄い玻璃の容…

  2. 先生が瓜盗人でおはせしか 高浜虚子【季語=瓜(夏)】

    先生が瓜盗人でおはせしか高浜虚子なんとなく始めた俳句。基本…

  3. 彼が下げ夕張メロン上京す 太田うさぎ【季語=メロン(夏)】

    彼が下げ夕張メロン上京す太田うさぎ今日は夏至である。先週も…

  4. 街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】

    街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり原子公平「花の女王」と呼…

  5. 青嵐神社があったので拝む 池田澄子【季語=青嵐(夏)】

    青嵐神社があったので拝む池田澄子ある時、初めて通った道のそ…

  6. しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風生【季語=夏来る(夏)】

  7. 蜃気楼博士ばかりが現れし 阪西敦子【季語=蜃気楼(春)】

  8. 青空の暗きところが雲雀の血 高野ムツオ【季語=雲雀(春)】

  9. 金色の種まき赤児がささやくよ  寺田京子【季語=種蒔(春)】 

  10. 芹と名がつく賑やかな娘が走る 中村梨々【季語=芹(春)】 

  11. 三椏の花三三が九三三が九 稲畑汀子【季語=三椏の花(春)】

  12. 時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎【季語=春の夜(春)】

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