麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎(な…
いちまいの水田になりて暮れのこり) 長谷…
立読みの少年夏は斜めに過ぎ 八田木枯))…
【第2回】馬が馬でなくなるとき(1993…
紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜…
船室の梅雨の鏡にうつし見る 日原方舟(ひ…
洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり(…
冷やっこ試行錯誤のなかにあり 安西水丸)…
さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり 千原草…
でで虫の繰り出す肉に後れをとる) 飯島晴…
馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。…
扇子低く使ひぬ夫に女秘書 藤田直子(『極…