底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史 「母…
秋めくやあゝした雲の出かゝれば 池内たけ…
古池や芭蕉飛こむ水の音 仙厓（「芭蕉蛙画…
後の月瑞穂の国の夜なりけり) 村上鬼城 …
木犀や同棲二年目の畳 髙柳克弘（『未踏』…
仲秋の金蠅にしてパッと散る 波多野爽波 …
秋淋し人の声音のサキソホン) 杉本零 …
コスモスのゆれかはしゐて相うたず 鈴鹿野…
老僧の忘れかけたる茸の城) 小林衹郊 …
手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦（…
つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいな…
颱風の去つて玄界灘の月) 中村吉右衛門 …