盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香…
雲の中瀧かゞやきて音もなし 山口青邨 家…
行く涼し谷の向うの人も行く 原石鼎(はら…
又の名のゆうれい草と遊びけり 後藤夜半 …
香水の一滴づつにかくも減る) 山口波津女…
山羊群れて夕立あとの水ほとり 江川三昧(…
方舟へ行く一本道の闇 上野ちづこ(『黄金…
くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり 田中裕明…
もち古りし夫婦の箸や冷奴) 久保田万太郎…
思ひ沈む父や端居のいつまでも 石島雉子郎…
ががんぼの何が幸せ不幸せ 今井肖子)) …
骨拾ふ喉の渇きや沖縄忌 中村阪子(瀬底月…