手の甲に子かまきりをり吹きて逃す) 土屋…
五十なほ待つ心あり髪洗ふ 大石悦子(『花…
口中のくらきおもひの更衣) 飯島晴子 …
しばらくは箒目に蟻したがへり) 本宮哲郎…
滝落したり落したり落したり 清崎敏郎 立…
大揺れのもののおもてを蟻の道 千葉皓史(…
電車いままつしぐらなり桐の花) 星野立子…
煮し蕗の透きとほりたり茎の虚) 小澤實 …
青い薔薇わたくし恋のペシミスト 高澤晶子…
日光に底力つく桐の花) 飯島晴子 「底…
逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花) 中西夕…
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり) 久保…