はなびらの垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子…
好きな樹の下を通ひて五月果つ 岡崎るり子…
麦打の埃の中の花葵 本田あふひ()(星野…
谺して山ほととぎすほしいまゝ 杉田久女(…
指入れてそろりと海の霧を巻く 野崎憲子 …
水鏡してあぢさゐのけふの色 上田五千石…
多国籍香水六時六本木 佐川盟子 参加して…
麦秋や光なき海平らけく 上村占魚(うえむ…
夕立や野に二筋の水柱 広江八重桜(「現代…
わが影を泉へおとし掬ひけり 木本隆行 ニ…
さみだれの電車の軋み君が許へ 矢島渚男 …
足指に押さへ編む籠夏炉の辺 余村光世 さ…