世にまじり立たなんとして朝寝かな 松本た…
さまざまの事おもひ出す桜かな 松尾芭蕉 …
木の根明く仔牛らに灯のひとつづつ 陽美保…
筍の光放つてむかれけり 渡辺水巴 筍が食…
鶯や製茶会社のホツチキス 渡邊白泉 「戦…
ネックレスかすかに金や花を仰ぐ 今井千鶴…
春泥を帰りて猫の深眠り 藤嶋務 マンハッ…
彫り了へし墓抱き起す猫柳 久保田哲子 一…
桜蘂ふる一生が見えてきて 岡本 眸 窓か…
退帆のディンギー跳ねぬ春の虹 根岸哲也 …
春林をわれ落涙のごとく出る 阿部青鞋 近…
芽柳の傘擦る音の一寸の間 藤松遊子(ふじ…