春の季語
-
さまざまの事おもひ出す桜かな 松尾芭蕉【季語=桜(春)】
さまざまの事おもひ出す桜かな松尾芭蕉待ちに待った〈桜〉の季節がやってきた。日本から遠く離れたニューヨークに暮らしていても〈桜〉を楽しむことができることをとても幸せに思う。〈桜〉はいつアメリカ…
-
木の根明く仔牛らに灯のひとつづつ 陽美保子【季語=木の根明く(春)】
木の根明く仔牛らに灯のひとつづつ陽美保子季語は「木の根明く…
-
筍の光放つてむかれけり 渡辺水巴【季語=筍(夏)】
筍の光放つてむかれけり渡辺水巴筍が食卓にのぼる季節になった…
-
鶯や製茶会社のホツチキス 渡邊白泉【季語=鶯(春)】
鶯や製茶会社のホツチキス渡邊白泉「戦争が廊下の奥に立つてゐ…
-
ネックレスかすかに金や花を仰ぐ 今井千鶴子【季語=花(春)】
ネックレスかすかに金や花を仰ぐ今井千鶴子(いまいちづこ)()…
-
春泥を帰りて猫の深眠り 藤嶋務【季語=春泥(春)】
-
彫り了へし墓抱き起す猫柳 久保田哲子【季語=猫柳(春)】
-
桜蘂ふる一生が見えてきて 岡本眸【季語=桜蘂ふる(春)】
-
退帆のディンギー跳ねぬ春の虹 根岸哲也【季語=春の虹(春)】
-
春林をわれ落涙のごとく出る 阿部青鞋【季語=春林(春)】
-
芽柳の傘擦る音の一寸の間 藤松遊子【季語=芽柳(春)】
-
鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】