春の季語
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一臓器とも耕人の皺の首 谷口智行【季語=耕人(春)】
一臓器とも耕人の皺の首谷口智行人の老いは自覚的には目や歯から来るが、他人から見ればまず首から始まると言えるかもしれない。「首のシワを改善しましょう」というような広告を目にすることもあり、首というのは…
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生前の長湯の母を待つ暮春 三橋敏雄【季語=暮春(春)】
生前の長湯の母を待つ暮春三橋敏雄(「定本三橋敏雄全句集」)…
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追ふ蝶と追はれる蝶の入れ替はる 岡田由季【季語=蝶(春)】
追ふ蝶と追はれる蝶の入れ替はる岡田由季蝶が舞う姿を見た経験…
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帰農記にうかと木の芽の黄を忘ず 細谷源二【季語=木の芽(春)】
帰農記にうかと木の芽の黄を忘ず細谷源二細谷源二は新興俳句弾…
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【春の季語】春泥
【春の季語】春泥【ミニ解説】ほかの季節の「泥」が季語認定されないのは、やは…
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鳥帰るいづこの空もさびしからむに 安住敦【季語=鳥帰る(春)】
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江の島の賑やかな日の仔猫かな 遠藤由樹子【季語=仔猫(春)】
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燈台に銘あり読みて春惜しむ 伊藤柏翠【季語=春惜しむ(春)】
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水の地球すこしはなれて春の月 正木ゆう子【季語=春の月(春)】
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紀元前二〇二年の虞美人草 水津達大【季語=虞美人草(春)】
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竹秋や男と女畳拭く 飯島晴子【季語=竹秋(春)】
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世にまじり立たなんとして朝寝かな 松本たかし【季語=朝寝(春)】