春の季語
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蜆汁神保町の灯が好きで 山崎祐子【季語=蜆汁(春)】
蜆汁神保町の灯が好きで山崎祐子))東京都千代田区神田神保町は本の街だ。決して広くはない一画に大中小の出版社や書店が櫛比する。古書店街としては世界最大規模らしい。別の一画にはやはり大小のスポーツ用品店…
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目つぶりて春を耳嚙む処女同志 高篤三【季語=春(春)】
目つぶりて春を耳嚙む処女同志高篤三(川名大『現代俳句 上』)…
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春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】
春愁は人なき都会魚なき海)野見山朱鳥) 人っ子ひとりいない…
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おとつさんこんなに花がちつてるよ 正岡子規【季語=花散る(春)】
おとつさんこんなに花がちつてるよ)正岡子規)季語は「花散る…
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椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ 池田澄子【季語=椿(春)】
椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ池田澄子(『ゆく船』) 椿…
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あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 石田波郷【季語=春の雷(春)】
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うららかや帽子の入る丸い箱 茅根知子【季語=うららか(春)】
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花の幹に押しつけて居る喧嘩かな 田村木國【季語=花(春)】
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名ばかりの垣雲雀野を隔てたり 橋閒石【季語=雲雀野(春)】
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春星や言葉の棘はぬけがたし 野見山朱鳥【季語=春星(春)】
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蛤の吐いたやうなる港かな 正岡子規【季語=蛤(春)】
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沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助【季語=沈丁(春)】