春の季語
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詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし 三橋鷹女【季語=二月(春)】
詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし三橋鷹女以前、何かの講演で、「伝統」の表現者は息が長く晩年に良作を多く残し、「前衛」の表現者は命を燃やすように表現を行い、ゆえに短命だがその全貌が輝かしい、というような…
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浅春の岸辺は龍の匂ひせる 対中いずみ【季語=亀浅春(春)】
浅春の岸辺は龍の匂ひせる対中いずみ))暦の上では春と言いな…
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ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず)有馬朗人) 神保町には縁が…
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毒舌は健在バレンタインデー 古賀まり子【季語=バレンタインデー(春)】
毒舌は健在バレンタインデー古賀まり子(『源流』) 会えばお…
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やがてわが真中を通る雪解川 正木ゆう子【季語=雪解川(春)】
やがてわが真中を通る雪解川正木ゆう子句の細部に目が留まる前…
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猿負けて蟹勝つ話亀鳴きぬ 雪我狂流【季語=亀鳴く(春)】
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春雪の一日が長し夜に逢ふ 山田弘子【季語=春雪(春)】
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春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ 河野多希女【季語=春の雪(春)】
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【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#11
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早春や松のぼりゆくよその猫 藤田春梢女【季語=早春(春)】
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雛飾る手の数珠しばしはづしおき 瀬戸内寂聴【季語=雛飾る(春)】
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日が照つて厩出し前の草のいろ 鷲谷七菜子【季語=厩出し(春)】