春の季語
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花の影寝まじ未来が恐しき 小林一茶【季語=花の影(春)】
花の影寝まじ未来が恐しき小林一茶(句帖写 文政10年)教科書風に訳せば、「桜の花の下では寝るまいよ。未だ来たらぬものを思うと恐ろしいのだ。」というくらいか。「未来が恐しき」という措辞にインパクトがあ…
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卒業の歌コピー機を掠めたる 宮本佳世乃【季語=卒業(春)】
卒業の歌コピー機を掠めたる宮本佳世乃アメリカの学年度、アカ…
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鉄橋を決意としたる雪解川 松山足羽【季語=雪解川(春)】
鉄橋を決意としたる雪解川松山足羽どこの鉄橋であろうか。Wi…
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父がまづ走つてみたり風車 矢島渚男【季語=風車(春)】
父がまづ走つてみたり風車矢島渚男最近、風車(かざぐるま)を…
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蝌蚪の紐掬ひて掛けむ汝が首に 林雅樹【季語=蝌蚪(春)】
蝌蚪の紐掬ひて掛けむ汝が首に林雅樹俳句には一句の中で二つの…
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漕いで漕いで郵便配達夫は蝶に 関根誠子【季語=蝶(春)】
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見るうちに開き加はり初桜 深見けん二【季語=初桜(春)】
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海松かゝるつなみのあとの木立かな 正岡子規【季語=海松(春)】
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クローバーや後髪割る風となり 不破 博【季語=クローバー(春)】
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つちふるや自動音声あかるくて 神楽坂リンダ【季語=霾(春)】
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人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二【季語=初桜(春)】
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止まり木に鳥の一日ヒヤシンス 津川絵理子【季語=ヒヤシンス(春)】