神保町に銀漢亭があったころ

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【4】/津田卓(「銀漢」同人・「雛句会」幹事)

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雛句会は永遠に

津田卓(「銀漢」同人・「雛句会」幹事)


今から10年前、社内句会として雛句会を作り、銀漢亭で句会運営を始めた。第1回は2012年3月井川、石床、江端、橋本、津田の5人のメンバーであった。私は超結社の湯島句会の欠席の方の名乗りを受け持っていたので、他の結社の方々とも顔見知りであった。

その1回目の時、来店中の方で選句をお頼みしたのは伊那男主宰、谷口いづみ氏、小滝肇氏、大西真一氏、坪井研治氏5人であった。

出句メンバーも一人二人と増えていったが、選者も増えて、第6回は伊那男主宰、山田真砂年氏、阪西敦子氏、天野小石氏、小川洋氏、芥ゆかり氏、西村麒麟氏、三輪初子氏、矢野玲奈氏、松尾清隆氏、伊藤政三氏、堀切克洋氏、相沢文子氏13人であった。あの頃の銀漢亭の賑わいを反映している方々であった。

皆さんお酒を召し上がりながら、機嫌よく選句とか講評をしてくださり、助かったものだ。

会員の紹介で出句してくれる会員が増えるにつれ、選者は徐々に数人に固定していった。

私は伊那男主宰から「俳句の伝道師」の名を賜り、初心者の勧誘を続けた。2年も経つと出句者は20人を越えてきた。そうすると、俳句を初めてくれた人から「俳句を始めてよかった。ありがとう。」のお礼の言葉をいただくようになり、励みになった。

俳句に関心の無い人を振り向かせるにはお酒が一番効果があり、銀漢亭に誘って、伊那男主宰にもお手伝いをいただき、酔っ払ったころを見計らってはいってもらう。

5年くらい立つと、会員30人のうち半分くらいが銀漢亭に集まり酒盛がはじまる。奥のテーブル席は詰めても10人くらいであとは立ち飲みになる。焼酎ロック10杯の人はざらで籠のお金がどんどん無くなった。伊那男主宰と前日参加人数を打ち合わせてあるのでタイミングよく料理が出てくる。句会参加者は皆さん、美味しい料理に大満足である。

料理が出てくれば、句会は一旦中断してお皿が空になれば再開するの繰返しなのでお酒が進むはずだ。

会員の中には入会して時を待たず同人になる人も出てきて、句会を引っ張ってもらっている。伊那男主宰の唱える「楽しくなければ俳句じゃない」で培った精神のもと「楽しい句会」をこれからも続けて行きたいと思う。銀漢亭のあとはなかなか見つからないが、第二の銀漢亭を探して夢を続けたいと思う。


【執筆者プロフィール】
津田卓(つだ・たかし)
「銀漢」同人。「雛句会」幹事。


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