目のなかに芒原あり森賀まり 田中裕明(『…
ときじくのいかづち鳴つて冷やかに 岸本尚…
一燈を消し名月に対しけり) 林翔 月は…
月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女…
茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞(…
葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行(『…
季(とき)すぎし西瓜を音もなく食へり 能…
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな) 抜井…
汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし 目迫…
呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 長谷川かな女…
みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝 森澄雄 「…
膝枕ちと汗ばみし残暑かな) 桂米朝 桂…