秋の季語
-
目のなかに芒原あり森賀まり 田中裕明【季語=芒(秋)】
目のなかに芒原あり森賀まり田中裕明(『夜の客人』) 作者の田中裕明は早世の天才である。17歳の頃より短詩を始め、18歳の時、同じく若き天才である島田牙城に誘われ波多野爽波主宰の「青」に入会。大学時代…
-
ときじくのいかづち鳴つて冷やかに 岸本尚毅【季語=冷やか(秋)】
ときじくのいかづち鳴つて冷やかに岸本尚毅「ときじく」は、「…
-
一燈を消し名月に対しけり 林翔【季語=名月(秋)】
一燈を消し名月に対しけり)林翔 月は可能な限り毎日見ている…
-
月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女【季語=月(秋)】
月代は月となり灯は窓となる竹下しづの女(たけした・しづのじょ))…
-
茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞【季語=茄子(秋)】
茄子もぐ手また夕闇に現れし吉岡禅寺洞(『吉岡禅寺洞 俳句全集』暁光堂俳句文…
-
葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行【季語=葛の花(秋)】
-
季すぎし西瓜を音もなく食へり 能村登四郎【季語=西瓜(秋)】
-
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな 抜井諒一【季語=飛蝗(秋)】
-
汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし 目迫秩父【季語=野分(秋)】
-
呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 長谷川かな女【季語=芙蓉(秋)】
-
みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝 森澄雄【季語=鯊・秋昼寝(秋)】
-
膝枕ちと汗ばみし残暑かな 桂米朝【季語=残暑(秋)】