タグ:秋の季語
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藷たべてゐる子に何が好きかと問ふ 京極杞陽【季語=藷 (秋)】
藷たべてゐる子に何が好きかと問ふ 京極杞陽(きょうごくきよう)()()()()()())) 普段、豚はバラを買うんだけれど、ちょっと脂を気にして同じ値段の「肩ロース」を買おうとしたと…詳細を見る -
t t t ふいにさざめく子らや秋 鴇田智哉
t t t ふいにさざめく子らや秋 鴇田智哉 風景とはなにか。それは風のすがたである。風はさまざまにその響きを変えることでわたしたちの感覚に傷をのこし、ぼんやりとした世界の影を授ける…詳細を見る -
後鳥羽院鳥羽院萩で擲りあふ 佐藤りえ【秋の季語=萩(冬)】
後鳥羽院鳥羽院萩で擲りあふ 佐藤りえ 人の名前がおぼえられず、そこそこ不便な人生を送っている。たとえばヴィム・ヴェンダースとジム・ジャームッシュ。どっちがどっちかしょっちゅうわからな…詳細を見る -
澁柿を食べさせられし口許に 山内山彦【季語=柿(秋)】
澁柿を食べさせられし口許に 山内山彦 早い、早すぎる。十一月に入ってしまった。と、この一週間に何度思っただろう。 そんな、今年も二か月を切った最初の、そして、立冬前最後の金曜日…詳細を見る -
紅葉の色きはまりて風を絶つ 中川宋淵【季語=紅葉(秋)】
紅葉の色きはまりて風を絶つ 中川宋淵 この句、何かの文献中で初めて読んだのだったと思うのだが、そもそも句の出典がわからない。死後に編まれた「十句」、「命篇」ともに掲載がなく、生前の…詳細を見る -
木の中に入れば木の陰秋惜しむ 大西朋【季語=秋惜しむ(秋)】
木の中に入れば木の陰秋惜しむ 大西朋 〈秋惜しむ〉とは、過ぎ去る秋を愛おしむこと。 「〈木の中に入〉った」句中の動作の主は、〈木の陰〉で秋を愛おしんでいるのだろう。樹木の様子の…詳細を見る -
真っ黒な鳥が物言う文化の日 出口善子【季語=文化の日(秋)】
真っ黒な鳥が物言う文化の日 出口善子 ものを言う真っ黒な鳥といえば九官鳥だろう。九官鳥は、熱帯アジアの森林に広く分布していて、日本には江戸時代に初めて輸入されたという。オウムやインコ…詳細を見る -
新蕎麦や狐狗狸さんを招きては 藤原月彦【季語=新蕎麦(秋)】
新蕎麦や狐狗狸さんを招きては 藤原月彦 かつて「こっくりさん」と呼ばれる一種の降霊術まがいが一大ブームを巻き起こした。五十音と数字を書いた紙の上に十円玉を乗せ、参加者全員がその上に指…詳細を見る -
【秋の季語】後の月/十三夜 名残の月 豆名月 栗名月
【秋の季語=晩秋(10月)】後の月/十三夜 名残の月 豆名月 栗名月 【解説】シェイクスピアの戯曲に『十二夜』というのがありますが、英語のTwelfth Nightは、12月25日から12日目、降誕節の最…詳細を見る -
手を敷いて我も腰掛く十三夜 中村若沙【季語=十三夜(秋)】
手を敷いて我も腰掛く十三夜 中村若沙 10月も今週で終わり、年末までふた月余りとなった。 10月末、なんかあったな…と思えば、この「セクト・ポクリット」の別のページで繰り広げ…詳細を見る -
をぎはらにあした花咲きみな殺し 塚本邦雄【季語=荻(秋)】
をぎはらにあした花咲きみな殺し 塚本邦雄(「句集青菫帖」) 塚本邦雄が俳句を詠んでいたことは、当たり前だが知っている人は知っている。しかし、どうやら俳人一般にはそう知られている話で…詳細を見る -
真っ白な番の蝶よ秋草に 木村丹乙【季語=秋草(秋)】
真っ白な番つがいの蝶よ秋草に 木村丹乙 〈蝶〉は春の季語であるが、この句の季節は、〈秋草〉により秋とわかる。実際に〈真っ白な番つがいの蝶〉と〈秋草〉が作者…詳細を見る