【秋の季語=仲秋(9月)】杜鵑草
ほととぎす。日本固有種である。
秋、百合を小さくしたような、内側に濃い赤紫の斑点が密にある花を開く。山地の半日陰や湿り気の多い所に生える。
和名の「ほととぎす」は、「杜鵑草」の意で、花の紫色の斑点のようすを鳥の「ホトトギス(杜鵑)」の胸にある斑点に見立てたことによる。斑点を油染みに見立てて、ユテンソウ(油点草)という別名もある[9]。
「時鳥草」と書かれることもある。
【杜鵑草(上五)】
杜鵑草遠流は恋の咎として 谷中隆子
【杜鵑草(中七)】
【杜鵑草(下五)】
殉教の土の暗さに時鳥草 後藤比奈夫