堀切克洋の「パリ子育て俳句さんぽ」【ラジオ】

「パリ子育て俳句さんぽ」【11月13日配信分】

こんにちは。セクト・ポクリット管理人の堀切です。

今週もふらりと、店主サチヨさんのお店〈浮かぶカフェ〉にお邪魔してみました。アートラジオ〈浮かぶカフェ〉は毎週金曜日夜8時配信。

今週の放送(11月13日)は、ひさしぶりに深夜の自宅からお届け。

Youtubeでも聴くことができます。その他、Podcast、Anchor、Spotifyなどでも視聴できますよ。

コンフィヌモン(外出禁止令)シーズン2から、ほぼ2週間が経過して、あと2週間はひきつづきお店は原則閉めることに。その後は、少しずつ緩和をしていくという見通し、といってもパリを含むイル=ド=フランスは最後でしょうけど。ノエル(クリスマス)も絶望的、と思っていましたが、10人以下なら、という方針が示され、安堵しているフランス人も多いはず。

昨日のカステックス首相の会見のなかで興味深かったのは、「民間労働者の45%がテレワークをしており、そのうち23%が週5日のテレワークを実施。テレワーク数は先週より増加しており、平均として週3.7日のテレワークが実施されている」が、「週5日テレワークをしている人のうち40%が孤立感を感じている(精神面での相談先としてフリーダイヤルを設置した)」というもの。

テレワークで仕事効率が悪くなる、という話を日本の方からたまに聞くのですが、しかし会社にいくと同僚とだらだらと話をしてしまうおしゃべり好きのフランス人は、テレワークのほうが効率的だという人も。しかし、しゃべり相手がいない環境は、この国の一部の人にとっては、想像以上に「過酷」のようです。

今回、ご紹介している俳句は、子供の素朴な疑問にちなみ、「人参」にかんする冬の句をご紹介。〈人参は嫌ひ赤毛のアンが好き 山田弘子〉と〈人参を並べておけばわかるなり 鴇田智哉〉の2句です。最後には、いつものように、僕もテーマに沿った新作一句をご紹介しています。

以上、管理人からのお知らせでした。それではまた来週!

フランスのみなさま、ひきつづき、Bon confinement!

(堀切克洋)

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