秋の季語
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しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実後藤比奈夫(『初心』) 女は真実を語らない。言わねばならぬことや言いたきことを封じ込めて男に尽くす。「秘すれば花」を実践する奥ゆかしき女が昭和の理想的妻である。封建制…
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ヨコハマへリバプールから渡り鳥 上野犀行【季語=渡り鳥(秋)】
ヨコハマへリバプールから渡り鳥)上野犀行 洋楽との接点が見…
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鳥屋の窓四方に展けし花すゝき 丹治蕪人【季語=花すゝき(秋)】
鳥屋の窓四方に展けし花すゝき丹治蕪人(たんじ・ぶじん))な…
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どれも椋鳥ごきげんよう文化祭 小川楓子【季語=椋鳥(秋)】
どれも椋鳥ごきげんよう文化祭小川楓子(「ことり」港の人)一…
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秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語=秋冷(秋)】
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの)小野あらた十月も後半になる…
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懐石の芋の葉にのり衣被 平林春子【季語=衣被(秋)】
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背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く 村山砂田男【季語=ちちろ鳴く(秋)】
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底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語=底紅(秋)】
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【秋の季語】秋めく
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遅れ着く小さな駅や天の川 髙田正子【季語=天の川(秋)】
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秋めくやあゝした雲の出かゝれば 池内たけし【季語=秋めく(秋)】
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古池や芭蕉飛こむ水の音 仙厓【季語=芭蕉(秋)】