田螺容れるほどに洗面器が古りし) 加倉井…
いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田…
切腹をしたことがない腹を撫で 土橋螢 ぽ…
あつ雉子あつ人だちふ目が合うて) 西野文…
あたゝかな雨が降るなり枯葎 正岡子規(高…
蜆汁神保町の灯が好きで 山崎祐子)) 東…
ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ…
厨房に貝があるくよ雛祭 秋元不死男 この…
春雪の一日が長し夜に逢ふ 山田弘子(やま…
年玉受く何も握れぬ手でありしが) 髙柳克…
春を待つこころに鳥がゐて動く 八田木枯 …
しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子…