啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄…
象の足しづかに上る重たさよ 島津亮(『紅…
いつまでもからだふるへる菜の花よ) (田…
金色の種まき赤児がささやくよ) (寺田京…
主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空 『…
太る妻よ派手な夏着は捨てちまへ ねじめ正…
姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ 宇多喜代子(…
鶏鳴の多さよ夏の旅一歩) 中村草田男 …
恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東…
来て見れば来てよかりしよ梅椿 星野立子 …
クリスマスイヴの始る厨房よ 千原草之(ち…
夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ 桑原三郎(…