春にならぬ内から「早梅」を探って(「梅林」ではなく)山家を歩き回ること。
「探梅行」とも。また、動詞的に「梅探る」ということもある。
【探梅(上五)】探梅のこころもとなき人数かな 後藤夜半探梅や枝のさきなる梅の花 高野素十探梅や遠き昔の汽車にのり 山口誓子探梅や官吏と分る服を着て 後藤章探梅やかばんを持たぬ者同士 櫂未知子探梅や武家の道から公家の庭 齋藤朝比古
【探梅(中七)】
【探梅(下五)】
メロン食ふたちまち湖を作りつつ…
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷…
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男…
かんぱちも乗せて離島の連絡船 …