【秋の季語=晩秋(10月)】竜田姫(龍田姫)
「竜田姫」(たつたひめ)は日本の秋の女神。春の女神である「佐保姫」と対置される。
龍田(竜田)の地は、北西の季節風が大和盆地に吹き込む地であり、盆地に住む人々は季節風が秋を告げる場所(紅葉の名所)であったことから霊威のある地と考えてきた。竜田川は、在原業平の〈ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは〉という歌で有名。
【竜田姫(上五)】
龍田姫月の鏡にうち向ひ 青木月斗
竜田姫やよ我が足を弱らすな 藤田湘子
【竜田姫(中七)】
【竜田姫(下五)】
麓まで一気に駈けて龍田姫 山仲英子
膝行のまひるさやさや竜田姫 恩田侑布子