【春の季語】犬ふぐり

【春の季語=三春(2〜4月)】犬ふぐり

いぬふぐりは、春のはじめの地べたに、小さな青い花をいくつも咲かせる。日が当たるときだけ花を咲かせる一日花である。最もよく見られる「オオイヌノフグリ」は外来種であり、日本原産の「イヌノフグリ」は現在では数を減らし、絶滅危惧II類(VU)に指定されている。

草木図説前編 20巻(1856年)

【犬ふぐり(上五)】
いぬふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子
犬ふぐり海辺で見れば海の色 細見綾子
いぬふぐり昔の恋を問はれけり 谷口摩耶
犬ふぐり咲かせ紛れもなき国土 沼尾将之

【犬ふぐり(中七)】
今の間のおういぬふぐり聖人去り 攝津幸彦

【犬ふぐり(下五)】
東京へ歩いてゐるやいぬふぐり 岸田稚魚
地球にも拍動のあり犬ふぐり 渡辺誠一郎
国境は放歌上がりぬ犬ふぐり 恩田侑布子


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