指入れてそろりと海の霧を巻く 野崎憲子 …
わが影を泉へおとし掬ひけり 木本隆行 ニ…
ゆく船に乗る金魚鉢その金魚 島田牙城 金…
武具飾る海をへだてて離れ住み 加藤耕子 …
追ふ蝶と追はれる蝶の入れ替はる 岡田由季…
水の地球すこしはなれて春の月 正木ゆう子…
さまざまの事おもひ出す桜かな 松尾芭蕉 …
春泥を帰りて猫の深眠り 藤嶋務 マンハッ…
にはとりのかたちに春の日のひかり 西原天…
卒業の歌コピー機を掠めたる 宮本佳世乃 …