ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず) 有馬朗…
片蔭の死角から攻め落としけり) 兒玉鈴音…
復讐の馬乗りの僕嗤っていた) 福田若之句…
春を待つこころに鳥がゐて動く 八田木枯 …
共にゐてさみしき獣初しぐれ) 中町とおと…
休みの日晝まで霜を見てゐたり 永田耕衣 …
みかんいろのみかんらしくうずもれている …
日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人(…
暑き夜の惡魔が頤をはづしゐる 佐藤鬼房 …
敷物のやうな犬ゐる海の家 岡田由季 カー…
草も木も人も吹かれてゐて涼し 日下野由季…