土のこと水のこと聞き苗を買ふ 渡部有紀子…
啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄…
東風を負ひ東風にむかひて相離る 三宅清三…
誰をおもひかくもやさしき雛の眉 加藤三七…
鷹鳩と化して大いに恋をせよ 仙田洋子 …
鶯に蔵をつめたくしておかむ) 飯島晴子 …
春一番競馬新聞空を行く 水原春郎 2月1…
トラックに早春を積み引越しす) (柊月子…
辛酸のほどは椿の絵をかけて) 飯島晴子 …
針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半…
雪折を振り返ることしかできず) (瀬間陽…
足跡が足跡を踏む雪野かな) (鈴木牛後(…