絵杉戸を転び止まりの手鞠かな 山崎楽堂(…
年を以て巨人としたり歩み去る 高浜虚子(…
靴音を揃えて聖樹まで二人 なつはづき(『…
旗のごとなびく冬日をふと見たり 高浜虚子…
大氷柱折りドンペリを冷やしをり 木暮陶句…
天籟を猫と聞き居る夜半の冬 佐藤春夫(『…
休みの日晝まで霜を見てゐたり 永田耕衣 …
茎石に煤をもれ来る霰かな 山本村家(やま…
こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天…
天窓に落葉を溜めて囲碁倶楽部 加倉井秋を…
青年鹿を愛せり嵐の斜面にて 金子兜太 「…
野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな) 永田耕衣…