いつまでもからだふるへる菜の花よ) (田…
金色の種まき赤児がささやくよ) (寺田京…
少女才長け鶯の鳴き真似する) (三橋鷹女…
唐太の天ぞ垂れたり鰊群来) (山口誓子 …
とぼしくて大きくて野の春ともし) (鷲谷…
人のかほ描かれてゐたる巣箱かな) (藤原…
虎の上に虎乗る春や筥いじり) (永田耕衣…
雪折を振り返ることしかできず) (瀬間陽…
裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季 裸…
逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄…
片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣 私…
菊食うて夜といふなめらかな川 飯田晴 先…