【冬の季語】しぐる(しぐれる)

【冬の季語=初冬(11月)】しぐる(しぐれる)

時雨」の動詞化。文語では「しぐる」、口語では「しぐれる」が終止形。連体形はそれぞれ「しぐるる」、「しぐれる」となる。


【しぐる(しぐれる)(上五)】
しぐるるや鼠のわたる琴の上 与謝蕪村
しぐるるや駅に西口東口 安住敦
しぐるるや船に遅れて橋灯り 鷹羽狩行

【しぐる(しぐれる)(中七)】
大阪はしぐれてゐたり稲荷ずし 北野平八

【しぐる(しぐれる)(下五)】
大仏の屋根を残して時雨けり 諸九尼
髭を剃る鏡の中のしぐれけり 金子敦
剥製にガラスの眼しぐれけり 村上鞆彦


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