冬の季語

【冬の季語】枯芝

【冬の季語=三冬(11月〜1月)】枯芝

枯れた芝のこと。

芝生には暖地型と寒地型の2タイプがあるが、「夏芝」とも呼ばれる暖地型の芝生は寒さに弱く、秋になって気温の低下とともに、どんどん退色し始める。

「若芝」は春の季語、「青芝」は夏の季語となる。


【枯芝(上五)】
枯芝を尻に背中につけてをり 高濱虚子
枯芝にいのるがごとく球据ゆる 横山白虹
枯芝に身を置く心澄ましむと 加藤楸邨
枯芝の山に灯ともる水前寺 上村占魚
枯芝へ犬放ちたり吾も駈け 蓬田紀枝子
枯芝にうしろ手ついて何も見ず 角川春樹
枯芝に枯芝色の雀かな 大関靖博
枯芝に張りつく松の影と鳥 加藤かな文
枯芝や基地にとぎれし村の川 玉城一香
枯芝に影なく朝の来てをりぬ 岩田由美
枯芝に塩のごとくに雪残る 岩田由美
枯芝やちひさき犬のちらちらす 中嶋憲武

【枯芝(中七)】
末の子は枯芝にしかも父の膝に 山口誓子
ふらここへ枯芝の上走りけり 高木晴子
石滑るから枯芝を踏み行けと 後籐比奈夫
ドストエフスキー読む枯芝の温みかな 渡邉喬子

【枯芝(下五)】
兄いもといつも一緒に枯芝に 安住敦
意味が字となり石となる枯芝に 鷹羽狩行
ビスケット耳をすませば枯芝の 小津夜景


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