悲鳴にも似たり夜食の食べこぼし 波多野爽…
指は一粒回してはづす夜の葡萄 上田信治 …
鶺鴒がとぶぱつと白ぱつと白 村上鞆彦 ヤ…
あづきあらひやひとり酌む酒が好き 西野文…
夫婦は赤子があつてぼんやりと暮らす瓜を作…
目薬に涼しく秋を知る日かな 内藤鳴雪 内…
金閣をにらむ裸の翁かな 大木あまり 連日…
暑き夜の惡魔が頤をはづしゐる 佐藤鬼房 …
何故逃げる儂の箸より冷奴 豊田すずめ 俳…
ひそひそと四万六千日の猫 菊田一平 今日…