春分」を中日とする前後3日の7日間のこと。

俳句では、たんに「彼岸」といえば、「」のお彼岸を意味します。

秋の彼岸は「秋彼岸」。


【彼岸(上五)】
彼岸まで電気自動車で行こう 柿本多映
お彼岸の東京タワーやぐにやりぐにやり  山下つばさ

【彼岸(中七)】
毎年よ彼岸の入に寒いのは 正岡子規
ねころがり彼岸の母と手をつなぐ  八田木枯

【彼岸(下五)】
地に下りて雀のあそぶ彼岸寺 牛田修嗣
木を守る人に木の添ふ彼岸かな 下坂速穂
靴に足納めてゐたる彼岸かな 川島葵
あくびして綺麗な空の彼岸かな 西村麒麟
レコードの空転が始まる彼岸  西川火尖

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