枝をあらわにした「枯木」が群立していることを指す。
たとえば、こんな感じ。
単に「冬木立」というよりも寒々しさがある。
【枯木立(上五)】枯木立月光棒のごときかな 川端茅舎枯木立我と影とが重なりぬ 斎藤夏風枯木立光の方へ歩きなさい 藺草慶子
【枯木立(中七)】
【枯木立(下五)】三井寺や狂女もあらず枯木立 高浜虚子この後は桂郎忌てふ枯木立 斎藤玄神様も鳥も素足や枯木立 栗林千津星入れて人に親しき枯木立 奥田紀子シャッターの音の眩しさ枯木立 堀下翔
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷…
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男…
かんぱちも乗せて離島の連絡船 …
毎月第1日曜日は、歌人・服部崇…