冬の季語

【冬の季語】枯木立

【冬の季語=三冬(11〜1月)】枯木立

枝をあらわにした「枯木」が群立していることを指す。

たとえば、こんな感じ。

単に「冬木立」というよりも寒々しさがある。


【枯木立(上五)】
枯木立月光棒のごときかな 川端茅舎
枯木立我と影とが重なりぬ 斎藤夏風
枯木立光の方へ歩きなさい 藺草慶子

【枯木立(中七)】

【枯木立(下五)】
三井寺や狂女もあらず枯木立 高浜虚子
この後は桂郎忌てふ枯木立 斎藤玄
神様も鳥も素足や枯木立 栗林千津
星入れて人に親しき枯木立 奥田紀子
シャッターの音の眩しさ枯木立 堀下翔


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