【新年の季語(1月)】数の子
数の子(かずのこ)は、ニシンの魚卵および、ニシンの卵巣をそのまま塩漬けまたは乾燥させたもの。
「鯑」「鯡子」「鰊子」「䱧」などの漢字も当てられるが、俳句では「数の子」と表記することが多い。
【数の子(上五)】
数の子に老の歯茎を鳴らしけり 高浜虚子
数の子や金婚さして遠からず 深見けん二
数の子の歯ごたへ数を尽くしつつ 鷹羽狩行
【数の子(中七)】
厨辺に鮭と数の子瑞気満つ 吉屋信子
歯ごたへも亦数の子の味とこそ 稲畑汀子
【数の子(下五)】
騒がしき水音ばかり数の子は 渡辺誠一郎