季語・歳時記

【新年の季語】福寿草

新年の季語(1月)】福寿草

【ミニ解説】

花期は早春で、3-4cmの黄色い花を咲かせるが、福寿草という和名には、新春を祝う意味があり、縁起物の植物として古くから栽培されてきた。正月にはヤブコウジなどと寄せ植えにした植木鉢が販売される。春を告げる花の代表として、「元日草」や「朔日草」の別名を持つ。


【福寿草(上五)】
福寿草見てしづかなる命かな 清原枴童
福寿草家族のごとくかたまれり 福田蓼汀
福寿草買いに術後の脚慣らし 由利雪二
福寿草てふ睦まじき混み具合 伊藤伊那男

【福寿草(中七)】

【福寿草(下五)】
何もなき床に置きけり福寿草 高浜虚子
壁の色すこしさびしく福寿草 京極杞陽
日の障子太鼓の如し福寿草 松本たかし
妻の座の日向ありけり福寿草 石田波郷
裏山にゑくぼの日ざし福寿草 成田千空
ボーナスのなきわが前に福寿草 鷹羽狩行
月の夜を重ねふくらむ福寿草 鷹羽狩行
みちのくの闇の千年福寿草 高野ムツオ
みづうみの北は淋しき福寿草 角川春樹
頰杖の高さで愛でむ福寿草 相田惠子


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