冬の季語

【冬の季語】冬眠

【冬の季語=三冬(11月〜1月)】冬眠

」などの哺乳類や「蝙蝠」などの鳥類が、冬の寒い時期に(食料がなくなる時期に)あえて食事をとることをやめ、活動を停止して眠ったような状態で過ごすこと。冬眠する動物のサイズは、体重が10gに満たない小型のコウモリから体重数百kgになるホッキョクグマまで幅広い。

また、広い意味では「」や「」などの爬虫類や「天道虫」などの昆虫などが、冬季に極めて不活発な状態で過ごすことも指す(「冬越し」といわれる)。

冬眠準備を指す「熊穴に入る」や「蛇穴に入る」「蟻穴に入る」は、秋の季語とされる。

「冬眠」に対する「夏眠」もあり、こちらは熱帯産のカエルやカタツムリなどに見られる。


【冬眠(上五)】
冬眠の蛇のごとくに尊しや 阿部完市
冬眠の蝮のほかは寝息なし 金子兜太
冬眠の蛇に錫杖鳴らし過ぐ 藤田ひろむ
冬眠より覚めたる熊やただ坐る 小澤實
冬眠をひとつぶひとつぶ戻しけり 小野裕三
冬眠のものの夢凝る虚空かな 竹岡一郎
冬眠の前にさびしくなつておく 宮本佳世乃
冬眠や日月星辰巡らせつ 冨田拓也

【冬眠(中七)】

【冬眠(下五)】
ときどきは夢に咲(わら)ひもして冬眠  照屋眞理子
不忍池と地続き冬眠す 太田うさぎ
亀固く蛇やはらかに冬眠す  岡田由季


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