夏の季語

【夏の季語】蝙蝠

【夏の季語=三夏(5月〜7月)】蝙蝠

日常的に目にするのは「アブラコウモリ」(イエコウモリ)と呼ばれる種で、名前の通り人間の家に住み着くこともあるコウモリ。市街地を中心に、平野部に広く分布して夕方の空に普通に観察され、人家の無い山間部には棲息しない。

コウモリは、夜行性であるため、夕方から活動を開始する。とくに春から秋にかけて活発に活動し、冬は「冬眠」することが多い。繁殖時期はエサとなる「蚊」(ユスリカ)などの昆虫が多い夏であり、そのため「蝙蝠」は、夏の季語とされている。

「かはほり」「蚊食鳥」などとも呼ばれる。


【蝙蝠(上五)】
蝙蝠や父の洗濯ばたりばたり 中村草田男
蝙蝠の逆しま闇を掴みゐる 河野薫
蝙蝠の心臓空をふらふらす 大石雄鬼
蝙蝠のながれてゆけば犬が吠え 岩田奎

【蝙蝠(中七)】
言い捨てて蝙蝠となる亭主かな 小野裕三
赤き酒舐めよと蝙蝠を友とせむ 藤田るり子
マンホール出て蝙蝠となる男 小浜杜子男

【蝙蝠(下五)】



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