
前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から推薦句を送っていただき、一覧として掲出するコーナーです。毎月、募集していますので、ご協力いただける俳誌・結社があれば、このページをご覧ください。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。
また、このページの掲出句から、読者の皆さんの「推しの一句」(未来の名句となるかも)を選んでご鑑賞いただく読者参加型「コンゲツノハイクを読む」は、1月20日締切です。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。絶賛お待ちしてます!
コンゲツノハイク 2026年1月
(2025年12月刊行分)今月の参加結社☞「秋草」「いには」「伊吹嶺」「稲」「海原」「火星」「樺の芽」「河」「銀化」「銀漢」「雲の峰」「澤」「秋麗」「青山」「鷹」」「橘」「天穹」「都市」「鳰の子」「noi」「濃美」「ふよう」「ホトトギス」「街」「雪華」

「秋草」(主宰=山口昭男)【2010年創刊・兵庫県神戸市】
<2026年1月号(通巻193号)>
畦草の高き靡きや親鸞忌 山口昭男
口実のまんまるの月のぼりたる 高橋真美
しやべつたら線香花火落ちるから 三輪修平
曼珠沙華古き写真のやうに咲く 小鳥遊五月
あたらしき靴の匂へる炬燵かな 水上ゆめ
猫を抱くやうにセーター預かりし 竹中健人
芭蕉破る鞍馬は雨の一夜とや 舘野まひろ
「いには」(主宰=村上喜代子)【2005年創刊・千葉県八千代市】
<2026年1月号(通巻208号)>
竜田姫袖振る榛名展望台 村上喜代子
ひよつとこの顔して栗を剝きにけり 伊井寸美子
秋澄めり素数のやうな塩の粒 木嶋純子
半身は我が身にあらず秋寂し 武石 孝
苦瓜をイボザウルスと呼び育て 庄村滋丸
「伊吹嶺」(主宰=河原地英武)【1998年1月創刊・愛知県名古屋市】
<2026年1月号(通巻331号)>
海原へなだるる雲や憂国忌 河原地英武
本打つて空き棚増えし暮の秋 栗田やすし
灰皿を囲む漁師や雁渡し 関根切子
深秋や路線図の色絡み合ふ 加藤剛司
十六夜のひかりに冷めてゆく紅茶 矢野孝子
対の椅子ひとつは月の光のせ 江部幸夫
寝転べば蜻蛉のみち風のみち 本庄鉄弥
「稲」(主宰=山田真砂年)【2021年1月創刊】
<2026年1月号>
参道のはるかに森や稲光 滝代文平
閼伽桶のみな裏返し昼の虫 大坪正美
洗はれて出て行くバスや赤のまま 小見戸 実
行列の最後尾どこ鰯雲 池田美和
晩年の引き際難し熟柿かな 高田 峰
艶聞に縁なき男秋刀魚焼く 原田白鷗
二階建てバス葡萄紅葉の甲州路 林 恵美子
「海原」(代表=安西篤)【2018年創刊・千葉県市川市】
<2025年12月号(第74号)>
一秒で一段降りる爆心地 石川まゆみ
八十年 八月はいつも新しく 伊藤巌
つまさきのやわらかくなる夕花野 小林育子
ねこじゃらし饒舌な人の後ろから 佐藤詠子
蜘蛛の巣の雨うつくしき配線図 鳥山由貴子
くうかんをじかんにかえるくらげ マブソン青眼
髪洗うやわらかな身投げのよう 室田洋子
「火星」(主宰=山尾玉藻)【1936年創刊・大阪府大阪市】
<2025年12月号(通巻1031号)>
熟柿吸ひ猿の裔と諾へり 山尾玉藻
西陣やすでに日陰の秋簾 大山文子
筋塀に影散らしゆく秋の蝶 湯谷良
庭草の丈に風ある子規忌かな 蘭定かず子
あぢさゐは錆朱を深め秋遍路 山田美恵子
刺羽渡れる日溜りの舫ひ舟 五島節子
檀の実この空ならば遠まはり 坂口夫佐子
「樺の芽」(主宰=粥川青猿)【1967年創刊・北海道帯広市】
<第55巻第1号(通巻590号)>
過労死の蜂が転がる箱の中 粥川青猿
小鳥来る羽毛の中にある浮力 江波戸明
猫の目が疲れてしまう今年米 三浦斗久舟
剪定の枝となれども冬木の芽 山田倫一郎
編み進む針先鈍る強き霜 浜谷若菜
月の霜原野に眠る馬の首 大沼惠美子
刻とめておきたい逢瀬置き炬燵 徳地好子
「河」(主宰=角川春樹)【1958年創刊・東京都新宿区】
<2025年12月号(通巻805号)>
吾と螇蚸驚き合つてとびにけり 小島建
足首のけだるき宵や金木犀 滝口美智子
医学用語加えよたかが狐ではないか 愛知けん
金風をぼーと生きるコンテスト 鋤柄恵美子
山藤の実におなじ空ひとり行く 条谷昌子
残る月孤独まつすぐ落ちて来る 脇田とうは
秋霖の斜線迷はず人を消す 荻原多香子
「銀漢」(主宰=伊藤伊那男)【2011年創刊・東京都千代田区】
<2026年1月号(通巻181号)>
木枯に余命を持つて行かれさう 伊藤伊那男(辞世の句)
沢胡桃こつんと日暮来てをりぬ 飛鳥蘭
鶏頭のどこかにまなこありさうな 小田島渚
錆釘に束ね掛けある唐辛子 鈴木てる緒
長き夜やきのふの栞抜いてより 辻本理恵
今といふ今も過去へと流れ星 島谷操
東京のビルの間埋める鰯雲 北原美枝子
「銀化」(主宰=中原道夫)【1998年創刊・東京都港区】
<2026年1月号(通巻328号)>
言はで済むことなら言はず柿の蔕 平石和美
消え方を知らぬ狐火漂ひぬ 山本則男
船待ちの傘な忘れそ伊根時雨る 關考一
気温差の今日明日ありて花芒 さとうみなこ
星合ひや顔認証を日に幾度 栗山麻衣
秋深し隣もネット通販か 木戸敦子
留守番を自ら買つて出る良夜 山田和一
「雲の峰」(主宰=朝妻力)【1989年創刊・2001年結社化・大阪府茨木市】
<2025.12月号(通算414号)>
天高し加齢といへる良き言葉 浅川加代子
秋澄むや呉春の描く拾得図 香椎みつゑ
月高し一湖一舟隈もなく 田中 幸子
妻と手を取り合ふ土手に蛍草 うすい明笛
行く秋や時のあはひをつなぐ雨 新倉 眞理
補聴器をはづせばもとの小春かな 浜野 明美
正倉院曝涼に見る瑠璃の坏 本田 伝
「澤」(主宰=小澤實)【2000年創刊・東京都杉並区】
<2025年12月号(通巻309号)>
よく学びよく食らひけり獺祭忌 小澤實
新涼や錠剤パキと押し出しぬ 笠井たかし
ブロックに乗せ室外機虫すだく 高橋博子
敬老会をすっぽかし父ビリヤード 牧原奈緒美
受付で首掛け名札運動会 佐藤ようこ
家鼠黙つて逃がす花野かな 中村直
朝風呂に浮き来西瓜の種ひとつ 村戸俊子
「秋麗」(主宰=藤田直子)【2009年創刊・神奈川県川崎市】
<2025年12月号(通巻183号)>
厄割石かちりと割れて冬はじまる 藤田直子
歌垣の山は気まぐれ秋の雨 田子慕古
出来秋の大地のいろの古代米 山崎崇世
歌垣の山の寒さや夫恋し 原真砂子
菜虫つと瑞々しきを放(ま)りにけり 永吉進
水澄みて恋の駆け引き男女川 菅野洋子
疑惑とはうつくしきもの毒茸 大塚たみえ
「青山」(主宰=しなだしん)【1982年創刊・神奈川県横浜市】
<2025年12月号(通号517号)>
銃声の谺と鴨の発つ音と しなだしん
雪暗の杉山の端通りけり 井越芳子
機嫌良き顔つきのまま蛇の衣 水谷由美子
黄菅咲く世阿弥日蓮遠流の地 山本洋子
香煙の流れの先の石蕗の花 入部美樹
松飾る竹の切つ先香を放ち 坂東文子
草の花活けて石臼置く戸口 ローバック恵子
「鷹」(主宰=小川軽舟)【1961年創刊・東京都千代田区】
<2026年1月号>
親指の押し込む画鋲冬来たる 小川軽舟
熊棚や風ぞうぞうと神の森 大井さち子
すぐ乾く赤子のからだ初嵐 原信一郎
秋耕や借地三坪と父の鍬 金丸綾子
棺桶ハウス蓑虫に間借りさす 蓬田息吹
草の花墓地は小さな街に似て 池田宏陸
追憶の色足す画帳秋惜しむ 菊池雅顕
「橘」(主宰=佐怒賀直美)【1978年創刊・埼玉県久喜市】
<2026年1月号(通巻577号)>
雲の名は知らず草の実つけ帰る 山口風樹
やや寒のギブスの右手の置き処 髙良満智子
追伸と書きて筆おく後の月 松尾紘子
雲割れて秋のペガサス完成す 真保ユキ子
夕暮のすとんと秋に塡まりけり 内田民子
蜻蛉の水を叩きて風繋ぐ 長島祥治
鴉鳴く調の社の松手入 小森光夫
「天穹」(主宰=屋内修一)【1998年創刊・東京都渋谷区】
<2026年1月号(通巻335号)>
神主の発声練習七五三 山口美智
天下人の首挿げ替ふる菊師かな 籠田幸鳴
大蛇の首はめてはづして里神楽 青木遵子
俳号を持つてゐさうな色鳥来 川手和枝
色鳥や似顔絵描きのゐる舗道 田中国太郎
秋澄むや水門礼の水柱 藤原基子
鰯雲カナンを目指す民のごと 田嶋しゅうじ
「都市」(主宰=中西夕紀)【2008年創刊・東京都町田市】
<2025年12月号(通巻108号)>
日を恋ふ虫月恋ふ虫と入れ替はる 中西夕紀
それなりの仲やチーズの青き黴 桜木七海
旅なれば手をつなぐ夫秋の暮 坂本遊美
提灯が熟れて厄日の夜の市 本多 燐
一瞬に息を合はする鵜と鵜匠 盛田恵未
秋暑し葉はちりちりと光はね 林 わか
切岸の熱さめやらで置く鵜籠 山本恵夢
「鳰の子」(主宰=柴田多鶴子)【2011年創刊・大阪府高槻市】
<2025年12月・2026年1月(通巻75号)>
曼珠沙華沸きふるさとの寂れたる 柴田多鶴子
秋はじめアロマショップに男客 廣瀬正樹
新涼といふ良薬のありにけり 岩崎可代子
曝書して匂ふ誓子の初版本 山口登
亡き人の消せぬメールや星月夜 太田健嗣
あの頃はちょっぴり不良銀やんま 長野順子
顎髭の様になりをり鯊を釣る 有村真由美
「noi」(代表=神野紗希・野口る理)【2025年創刊】
<2025年12月号(通巻8号)>
刈蘆のすぐそばに夜が荒れてゐる 永山智郎
風紋に二十三夜の襞仄か おかむーら
デニーズの桃パフェ分ける婚姻する 野々柚子子
この薔薇も都市計画のそのひとつ 柊木快維
初さんま花茎のごとき骨を持ち 佐藤知春
秋こうでなくっちゃ七分袖に風 岡雲平
新茶あまくて百年なら待てるね 三浦にゃじろう
「濃美」(主宰=渡辺純枝)【2009年創刊・岐阜県岐阜市】
<2026年1月号(通巻202号)>
観世流見台一つ後の月 渡辺純枝
風花の吹いては消ゆる車寄せ 関谷恭子
身に入むや息ととのへて芭蕉の間 舩戸成郎
月山を遠くにしたり柿すだれ 森あら太
無花果の熟るる井戸端会議かな 木村品子
水澄みて掬へば色の零れ落つ 小泉裕子
爽やかや杖を外して二歩三歩 中村巳佐子
「ふよう」(主宰=千々和恵美子)【2005年創刊・福岡県遠賀郡】
<2025年12月号(通巻130号)>
卒業証書用の紙漉く一日かな 千々和恵美子
古切手貼り足す葉書菊便り 齋藤禮子
ピザ窯のほのかな温み小春かな 森 和子
天守から子らが手を振る小春かな 小森圭以子
秋深し人の悩みに添へぬ日も 益滿行俊
爽籟や品切れとなる象の餌 諌山恵子
寒卵啜り夜明けの漁に出る 堺 久芳
「ホトトギス」(主宰=稲畑廣太郎)【1897年創刊・東京都千代田区】
<2026年1月号(通巻1549号)>
初夢の七色覚めて鈍色に 稲畑廣太郎
出向ははじめての土地空つ風 笹尾清一路
空風に保湿及ばぬ肌であり 西尾浩子
ねぎる声ふつかける声酉の市 塚原景子
電球の照らす神々酉の市 児嶋貴和
犇めきが闇に膨らむ酉の市 菅谷糸
秋日傘波立つ大屋根リングかな 荒川裕紀
「街」(主宰=今井聖)【1996年創刊・神奈川県横浜市】
<2025年12月号>
蜩から蜩へ巫女往き来せる 今井 聖
今朝の秋雀こもごも砂を浴び 太田うさぎ
引かれつつ犬睨み合ふ秋の朝 黒岩徳将
小鳥来る無神論者の食卓に 西生ゆかり
母の杖使ひ初めたる花野かな 柴田千晶
勾玉になる蟋蟀の鳴き切つて 髙勢祥子
夜食の刻左右の耳の色違ふ 竹内宗一郎
「雪華」(主宰=橋本喜夫)【1978年創刊・北海道旭川市】
<2026年1月号>
梁に刻のしづもり秋しぐれ 高木宇大
雪虫の街点描となりにけり 籬朱子
神渡しさやかに星を拭きあげて 加藤ひろみ
麻酔打つやうに菊師が水を差す 増田植歌
新蕎麦を啜る岬へ寄るやうに 浅井鰭次
熱燗や他人の悲劇肴とし 三品吏紀
旺盛に枯れて銀杏の三億年 青山酔

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2025年11月20日
*対象は「コンゲツノハイク」2025年11月分(このページ)です。
◆配信予定=2025年11月25日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/fgen/S51058765/

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2025年11月30日
*対象は原則として2025年11月中に発刊された俳句結社誌・同人誌です。刊行日が締切直後の場合は、ご相談ください。
◆配信予定=2025年12月5日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/dist/S21988499/