プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 石田波…
捨て櫂や暑気たゞならぬ皐月空 飯田蛇笏)…
白牡丹四五日そして雨どつと 高田風人子(…
きりんの子かゞやく草を喰む五月) 杉山久…
湖の水かたふけて田植かな 高井几董(大須…
日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人(…
求婚の返事来る日をヨット馳す 池田幸利(…
わが畑もおそろかならず麦は穂に 篠田悌二…
愛情のレモンをしぼる砂糖水 瀧春一(しゅ…
金魚すくふ腕にゆらめく水明り 千原草之(…
片影にこぼれし塩の点々たり 大野林火(『…
東京の白き夜空や夏の果 清水右子 どこか…