カルーセル一曲分の夏日陰 鳥井雪 以前こ…
金閣をにらむ裸の翁かな 大木あまり 連日…
愉快な彼巡査となつて帰省せり 千原草之(…
もろ手入れ西瓜提灯ともしけり 大橋櫻坡子…
やはらかきところは濡れてかたつむり() …
森の秀(ほ)は雲と睦めり花サビタ 林翔 …
男欲し昼の蛍の掌に匂ふ 小坂順子 当該句…
ひと魂でゆく気散じや夏の原 葛飾北斎 俳…
暑き夜の惡魔が頤をはづしゐる 佐藤鬼房 …
炎天を山梨にいま来てをりて 千原草之(ち…
麻服の鎖骨つめたし摩天楼() 岩永佐保 …
麦真青電柱脚を失へる 土岐錬太郎 当地の…