刈草高く積み軍艦が見えなくなる 鴻巣又四…
せんそうのもうもどれない蟬の穴 豊里友行…
夾竹桃くらくなるまで語りけり 赤星水竹居…
太宰忌や誰が喀啖の青みどろ 堀井春一郎(…
ぼんやりと夏至を過せり脹脛(ふくらはぎ)…
青嵐神木もまた育ちゆく 遠藤由樹子 神木…
父の日やある決意してタイ結ぶ 清水凡亭 …
父の日の父に甘えに来たらしき 後藤比奈夫…
草田男やよもだ志向もところてん 村上護(…
こすれあく蓋もガラスの梅雨曇 上田信治 …
夫いつか踊子草に跪く 都築まとむ 我が家…
じゆてーむと呟いてゐる鯰かな 仙田洋子 …