干菜

  1. ばばばかと書かれし壁の干菜かな   高濱虚子【季語=干菜(冬)】

    ばばばかと書かれし壁の干菜かな高濱虚子(『五百句』)虚子にこういう句があって、ちょっと笑ってしまう。出だしの「ばばば」も可笑しいが、「か」を軸とする「あ」母音の生み出すリズムが軽やかで、向日性がある…

おすすめ記事

  1. どの絵にも前のめりして秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】
  2. 【冬の季語】冬滝
  3. 鵺一羽はばたきおらん裏銀河 安井浩司
  4. 【#35】俳誌に連載させてもらうようになったことについて
  5. 「けふの難読俳句」【第5回】「蹇」

Pickup記事

  1. 菜の花や月は東に日は西に 与謝蕪村【季語=菜の花(春)】
  2. 雁かへる方や白鷺城かたむく 萩原麦草【季語=雁帰る(春)】
  3. 婚約とは二人で虹を見る約束 山口優夢【季語=虹(夏)】
  4. 春の夢魚からもらふ首飾り 井上たま子【季語=春の夢(春)】
  5. うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女【季語=うららか(春)】
PAGE TOP